雑記+ブックレビュー

書評というほどのものはありません。読んだ本に絡めて、日々思うことなどを書いていこうと思います。

アヘン戦争と香港 アロー戦争と圓明園

1939年に出版されたものを、1990年に文庫版として復刻したものです。
2冊を姉妹編として、当時のイギリスの対清朝武力外交をまとめようという趣旨のものです。
著者は当時の清朝に教諭として奉職の後滅亡のために帰国、京大の教授となった人物で、まさに東アジアの対西欧外交を専門とした人物です。
イギリスの不正な戦争について日本で必ずしもまとまった文献が存在しないことから、定年退官後の著者が自らの知見をまとめたものです。

アヘン戦争とアロー戦争により中国が完全に植民地化されるまでの経緯が極めて詳細に記されており、当該の分野の研究をなさる方には有用なのだと思います。
一方で、完全に物事を時系列に並べて記しているだけなので、私のような一般の人物が読むにはとても読みづらいです。
また、文語体で現代の文章とはやや異なっているのも読みづらい要因の一つです。
1939年時点では確かにあまり文献が存在しなかったのですが、60年が経過して世に出回っている本が増えた1989年時点でこの本を復刊する必要があったのかはよくわかりません。

まずよくわかるのは、著者のイギリスに対する怒りです。
当時中国からイギリスには大量の紅茶が輸出されていたのに対し、イギリスからは輸出できるめぼしい品がなく大幅な貿易不均衡が発生していしました。
この状況下でアヘンはイギリス側にとっては救世主で、一気に貿易黒字化に貢献したのです。
一方で清朝内部ではアヘン中毒に陥るものが大量に発生したためにアヘン貿易を禁止しようとしたのですが、イギリス側は担当官の無理解や国家としての戦略もあり、清朝を武力で屈服させるに至ったというのがおおよそのまとめです。
ただ、それ以上深い事情になると込み入った内容をそのまま羅列しているので解読が非常に困難で、私の能力ではうまく理解できませんでした…。
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  1. 2017/12/07(木) 01:31:24|
  2. ★★
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