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雑記+ブックレビュー

書評というほどのものはありません。読んだ本に絡めて、日々思うことなどを書いていこうと思います。

安吾の新日本地理・安吾新日本風土記

青空文庫にて無料で読めるものです。
無料なだけに、残念ながら一部写真等が掲載されていませんがこれはやむをえないことでしょう。
戦後の焼け跡がまだ残る1950年代前半に市民の生活を記録したルポだそうです。
この前に連載されていた「安吾巷談」が関東中心であるのに対して、新日本地理以降はおそらく交通の復活により日本全国の風景が記録されています。
それでも、新幹線すらなかった時代に秋田や宮崎まで行くのは恐ろしく時間がかかったことでしょう。
今ほど電車やバスの座席も快適でなかったはずなので、ちょっと想像もつかないです。

「新日本地理」の前半はまだこなれていない?せいか、著者の偏見も含めて言いたい放題という印象を受けます。
仙台の正宗は完全な田舎者扱いですが、一方で大阪は妙に人情にあふれた町のような扱い。
これはこれで面白いのですが、後半になってくるとだんだん古代史などのよもやま話が増えてきて、よくある歴史好きのおじさんの自費出版本みたいになってくるのが残念です。
古代は物証となる書物がほとんどないので、職業専門家も含めてみなさん好き勝手にものを言っているイメージがあります。

新日本風土記はわずか2話で打ち止めとなっているのですが、これは著者本人が急死したからだそうです。
本当は第3回執筆のために高知を訪れていたそうですが、結局何も書かれることなくお蔵入りとなってしまいました。
それにしても毎回分量がまちまちで最大で倍程度の差があるのですが、当時はこれでも連載として許されたのでしょうか。
おおらかな時代だったのかもしれないですが…。
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  1. 2017/11/19(日) 10:41:56|
  2. ★★★
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  4. | コメント:0

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